住宅を購入される場合、多くの方は住宅ローンを組んで購入されると思います。税制優遇もありますので、場合によってはローンを組んで購入した方が安価になることもあるようですね。
ローンを組む場合は大きく分けて、「都市銀行・地方銀行」か「ネット銀行」に分けることができます。
ネット銀行では主に「ローン金利が安い」「団体信用生命保険の充実」「保証料無料」という三点がメリットとして挙げられますが、この中で「ネット銀行の保証料無料って本当にお得なのか」という点について解説します。
「保証料」とは何か
住宅ローンを借りるのはほとんどの人が一生で一回あるかどうかです。
一般的にサービスを提供する側と、サービスを受ける側の間に知識のギャップがある場合、合法的に情報操作がされていることが多く、ローンや投資、不動産関連では往々にして詐欺に近いことが発生していますね。
「保証料」ということについてもご存知ない方が多いと思いますので、簡単に説明します。
保証料とは、保証会社に支払うお金
何年か前までは、お金を借りたり賃貸で家を借りる場合に、「連帯保証人」を立ててことが一般的でした。 代金の支払いが困難になった場合に、貸主は連帯保証人に請求することができるという制度です。
しかしながら最近では連帯保証人ではなく、保証会社が対応するケースが多くなっています。
支払い不能になった場合、保証会社が貸主に未納分のお金を支払い、引き続き未納分のお金の請求を行います。
保証料は、支払い不能になったときの代金を保証する保証会社に支払うお金であり、銀行の収入になるものではありません。
一般的な保証料は、35年ローンで借り入れ金額の2.2%
住宅ローンの保証料は、借り入れ期間に応じて金額が変わり、借り入れ期間が長くなるほど保証金額も上がります。
参考までに2020年5月現在、みずほ銀行では以下のように設定されています。
決して安い金額ではないので、可能な限り保証料の支出も抑えたいところです。
保証料無料は本当。でも手数料が高額。
では、本日の本題です。
ネット銀行では、確かに保証料は無料です。
ホームページにも大きく記載されています。
問題は、「本当にお得なのか?」という点です。
ネット銀行の手数料は、借り入れ金額の2.2%
一般的に都市銀行で借りる場合は、手数料は2万円から3万円程度発生します。
現時点では三井住友銀行、三菱UFJ銀行では、「33,000円」とホームページに記載があります。
一方でネット銀行の場合は、保証料0円である一方で、手数料で「2.2%」発生する仕組みになっています。
事務取扱手数料
住宅ローンのお借入れにあたりお支払いただく手数料です。
https://www.netbk.co.jp/contents/lineup/home-loan/net/charge/
金額:お借入金額の2.2%
結論
「ネット銀行では保証料無料」は事実ですが、代わりに「手数料で2.2%発生」します。
また、都市銀行で借りた場合のローン保証料は返済期間が短くなると減額されますが、
ネット銀行の手数料は一律2.2%のため、返済金額が短い場合はネット銀行の手数料の方が高額になるケースもあります。
安易に宣伝に流されることなく、事実を確認しておくことをお勧めします。
今回は以上です。
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