日栄商事(11) 家は暖かい? 断熱材を元に簡易計算してみたら、意外と断熱されていた話。

暮らし

日栄商事のモデルハウスを訪問させていただいた真冬の出来事は今でも忘れません。

「ほら、暖かいでしょ!!冬は暖かくて、夏は涼しいんですよ」

真冬の暖房なしのモデルハウスだったので、暖かいわけがないのですが。。笑

ホームページを見ると「断熱性能4」や、「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)」への取り組みなどの記載があるので、確かに暖かいのかもしれないな、という印象です。

もちろん一条工務店やスウェーデンハウスなどの家の機能性を前面に売り出しているような住宅の断熱性能レベルは期待してはいけませんが、実家の戸建よりは暖かいだろうと期待して今に至ります。

そこで今回は、日栄商事の標準仕様を使って、ざっくり断熱性能を計算してみました

ちなみに我が家の電気代については、前回の記事で紹介しています。ざっくり2020年からは引っ越し後の電気代だと思っていて大丈夫です。

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使用されている断熱材

日栄商事の公式HP、また契約書類に含まれる標準仕様書によると、以下が使用されていると記載されています。

天井:イゾベールスタンダード 16kHG 155mm (R4.1)
壁:ポリカット R2.2 10kHG 10mm (R2.2)
床:床トップ剛床 32k 80mm (R2.2)
窓:YKK AP エピソードLow-E複層ガラス (U値:2.33)

参考:日栄商事HP

それぞれを見てみると、現在のH25省エネ基準を上回る性能の断熱性能を持つ素材がつか話ていることがわかります。

尚、玄関ドアはYKK APの「ベナートD30」が使用されており、断熱性能はD2、D3、D4に分けられていますが、一番断熱性能の低いD4が標準仕様です。 少し玄関が寒く感じるのはこのせいかなと思いました。

簡易的に計算

現在基準とされる断熱性能は、「断熱等性能等級4」であり、平成11年基準とも平成25年基準とも呼ばれたりします。義務化される予定もあったようですが、義務化は見送られたため、現時点では努力目標となっているようです。

この断熱性能ついては国土交通省の調査によると、現在の既存戸建住宅において、「断熱等性能等級4」を満たしている住宅は全体の5%程度のため、「断熱等性能等級4」を満たしているだけでも最低限の断熱は確保できていると言って問題なさそうです。

現在の省エネ基準では、東京や大阪などの「6地域」で「UA値0.87」という基準が設けられています。 UA値の説明は今回省かせていただきますが、UA値が小さい方が断熱性能が高いということだけ覚えておけば大丈夫です。

それでは、UA値計算に必要なU値をカタログを参考に計算してみました。

天井: 1 / 4.1(R) = 0.24
壁:1 / 2.2(R) = 0.45
床:1 / 2.2(r) = 0.45
窓:2.33 (カタログ値より)

このように計算してみると、窓だけ数値が大きいですね。

続いて、天井、壁、床、窓それぞれから平均でどの程度熱が貫流するかを表すUA値を計算してみます。
今回は簡易的な計算だけを行いますので、それぞれの外皮面積を天井:20%、壁:50%、床:20%、窓:10%としてそれぞれの平均値だけを算出してみました。

天井: 0.24 * 0.2 = 0.048
壁:0.45 * 0.5 = 0.225
床:0.45 * 0.2 = 0.09
窓:2.23 * 0.1 = 0.223
簡易UA値 = 0.048 + 0.225 + 0.09 + 0.223 = 0.586

断熱基準が「0.87」に対して、簡易的な計算では「0.586」という値が算出されました。

もちろんこの数字は簡易計算なので正しい数値ではありませんが、それぞれの部位で使用されている断熱材も断熱等級4を上回っているので、高気密・高断熱にこだわりがない人にとっては十分断熱されています!

実際の住み心地

リビング以外にまだエアコンを設定していないため、リビングの快適さのみになります。

真冬の朝のリビングは10℃

断熱等級4とはいっても、いわゆる「高気密・高断熱住宅」とは比較にならないレベルなので、朝は冷えます。 私の住んでいる千葉県では、朝の気温が0度〜3度くらいになることが多いですが、朝のリビングの気温はだいたい10度前後です。 温度計がないので正確には測れませんが、寝室の朝の体感としては14度くらいはありそうです。

寒くて朝目覚めるということはありませんが、リビングは寒いので朝5:30頃からタイマーで暖房しています。

エアコン暖房 + 加湿器 で快適、でも足元は冷える

一般的に冬場は1日10リットル弱加湿をする必要があると言われていますので、加湿器は必須になりますが、いわゆるぽかぽかとした状態は得られています。 しかしながら床が想像以上に冷えるので、カーペットを敷くか、床暖房がないとリラックスはできないかな、という感想です。

床暖房をつけるとリビング全体が温まり、すみごごちがよくなるのは間違い無いです。
導入コストとして70万円前後の費用が発生しますが、床暖房を使用するとエアコン代が抑えられていたので、ランニングコスト自体は特に意識しなくても良さそうです。

光熱費は戸建平均よりは少なくなる

光熱費がピークとなる1月・2月の電気代 + ガス代は18,000円程度でしたので、一般的な戸建住宅としては少ない方だと思います。 2階の部屋はまだエアコンがついていないので使用している家電が少ないというのも原因かもしれませんが、それでも1階では特に節電はせず、寒いと感じたらエアコン設定温度をあげて、床暖房をつけて、加湿器もつけておりましたので、それなりに安く抑えられていると思います。

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