ベーシックインカム的価値観へ向かわせた新型コロナウィルス

節約

通常時に貯金ができていた世帯は、働き方が変化していく

もちろん新型コロナウイルスによって売上が大幅に減っている飲食店オーナーや、フリーランスの方々の生活は困難な状況だと思いますが、日本の労働人口の半分以上占める会社員については、会社が倒産していない限り収入は横ばいか、労働時間が減る代わりに給料が下がるかという状態になっています。

近年では働き方改革の影響で残業を少なく短時間で仕事を仕上げるという風潮は出来上がってきており、徐々に「残業で稼ぐ」という価値観は減ってきているものの、旧来のような「お金をたくさん持っている方が幸せ」という価値観がなくなるというところまでは変化は起きておりませんでした。ところが今回の新型コロナウイルスの影響で強制的に生き方に変化がやってきました。これによって今まで毎月貯金をすることができていたような余裕のある家庭については、これまでよりも少ない収入を自ら選択して、より家族との時間や自分の趣味の時間を大切にするような生き方もするような人が増えていくと思います。

もちろん新型コロナウイルス前の段階で毎月の家計が赤字であったりほとんど貯金ができていなかったような場合には、今回の影響で収入が減ったことによって生活が成り立たなくなってるような人ももちろんいらっしゃいます。 「四十代貯金ゼロ23%」というニュースが話題になることもありますが、裏を返せば残りの80%近くの人は貯金ができており、プラスの収支で日常生活を送ることができていると捉えることもできます。

貯金ができていた世帯であれば、これまでよりも労働時間を少なくして収入を減らしつつ、より豊かな時間を過ごすような生き方を選択する人が徐々に増えていくかもしれません。

最低限の収入で満足できる→ベーシックインカムの入り口

このまま収入を自ら減らして時間を選択するような人が増えていく場合、いわゆるベーシックインカム的な生き方をする人が増えるということになります。現在の計算ではベーシックインカムでもらえる金額は7万円や8万円程度と言われているため、完全に働かないという選択をすることは難しい状況ではありますが、仮に月々7万円固定で収入があるとするならば、通勤時間に2時間かけていた人が近所の会社に転職したり、パートに出る回数を減らしたり、残業せずに切り上げたり、今の会社が嫌になったら多少収入が下がってても転職すればするといったような時間の人も増えていくと思います。

新型コロナウィルスによってリモートワークをはじめとする働き方の見直しが急激に起きていますが、労働と個人の時間の比率を生き方の面から見直すという変化も徐々に起きていくのではないでしょうか。

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