皆さんの子供が「医学部に行きたい」と言ったらどんな反応しますか?
私自身の子供の頃のお話をさせていただくと、「うちの家にはお金がないから無理」と言って断られた記憶が残っています。
このようにお金が理由で医者という選択肢を幼少の頃から諦めせることは、私の家に限った話ではなく、多くのご家庭で実際に行われてるような光景ではないでしょうか。
「医学部は高い」というレッテルが原因で、私自身も予備校職員になるまで医学部の学費について、正しい情報を知ることがありませんでした。
そこで今回は正しく医学部の学費を理解することで、仮に子供が医者になりたいと言った時にどんな反応したらいいのかということについて解説をします。
医学部には、「国公立」「私立」の2タイプがある

医学部に限らず大学は私立大学と国公立大学の二つに分けることができます。
ご存知の方も多いかもしれませんが一般的に国公立大学の方が私立大学よりも学費は安くなります。
医学部も例外ではなく、むしろ国公立と私立の間で学費の差が最も大きいのが医学部です。
国公立私立それぞれで受験方式も異なりますので初めに受験のことについて簡単に解説します。
国公立大学
日本で最高峰の「東京大学」をはじめとする、国、国立大学法人、地方公共団体や公立大学法人などによって公共予算で設けられる大学のことです。
国立大学の収入の半分以上が税金で構成されるため、一般的にご家庭で負担する学費が私立大学に比べて安くなります。
話が少し逸れますが、東京大学は日本で最も学力の高い大学というだけではなく、最も面積の大きい大学という一面もあります。
・センター試験+各大学の2次試験の合計得点で合否判定される
・センター試験の得点は概ね85%〜90%程度必要
・首都圏のほうがレベルが高く、地方に行くほどレベルは下がっていく
・学費はどの学部も共通
私立大学
私立大学の収入に占める税金の割合は1割程度のため、ご家庭で負担する学費の割合が国公立に比べて高額になります。
一般的に現在は大学全入時代と言われており、私立大学の約8割が定員割れになっている状況です。もちろん医学部は定員割れになっている大学は一つもなく、難易度も全学部の中で最高レベル高いです。
医学部のランクは、概ね学費と比例しており、学費が安い大学は入学難易度が高く、学費が高額になると比較的難易度が下がる傾向にあります。
また、一般的な文学部や理工学部などでは受験料が「35,000円」であるのに対し、医学部は約60,000円程度と高額になります。
・各大学の一般入試の結果のみで合否判定
・一般的に文系学部の学費は100万円程度、理系学部は150万円程度
国公立大学の学費は、どの学部でも年間約535,800円
気になる学費ですが国公立大学の場合は経済学部、理工学部、医学部、薬学部、どの学部であっても授業料は全て統一されています。値上げされていますが現在は概ね1年間で535,800円となっています。
医学部医学部に進学する場合は一般的に何千万円も学費がかかるようなイメージがありますが、国公立の医学部に入学した場合は6年間通った場合でも400万円以下の費用になるなります。
これまでの国立大学の学費については、文部科学省のHPに掲載されておりますので、気になる方はご参照ください。
私立医学部は、年間約300万円~600万円

国公立大学はどの学部でも学費が統一されている一方で、私立大学の場合は学部によって大きく学費が異なります。
特に医学部の場合は、大学によっては2倍程度学費に差があります。
そして、学費は概ね大学の偏差値に比例しています。
現在私立大学医学部の最高峰といわれている慶應義塾大学医学部や順天堂大学医学部の場合は年間の学費が約300万円、6年間で約2,000万円です。
これだけでも恐ろしいほど高額になりますが、この金額が私大医学部の最低水準です。
他の私立大学と比較するために箱根駅伝でも有名な東海大学医学部を例に比較をしています。
東海大学医学部の場合は年間の学費が約600万円となりますので6年間で総額約3,500万円程度になります。医学部に通うと家が建つと言われるのはここがここが由来のようです。
尚、川崎医科大学医学部は、6年間で4,550万円です。
参考:川崎医科大学 https://m.kawasaki-m.ac.jp/examination/academicpay.php
私大薬学部は年間約200万円
国公立大学の場合はどの学部も共通のため、年間学費は538,000です。
一方で私立大学の場合は概ね薬学部は年間200万円、歯学部の場合はほとんど医学部と同じぐらいの学費がかかります。もちろん獣医学部も同等の金額がかかります。
医学系の学部を志望される場合は、それなりの金額を覚悟する必要がありそうです。
それでは、どのように反応したらよいでしょうか
私は「頑張ってみなさい」 と言ってほしいです。
なぜなら国公立大学という選択肢があるためです。
もちろん、無謀なものに挑戦させることは無責任と捉えられることもありますし、特に明確な答えがあるわけではありませんので、各ご家庭での方針に合わせて反応して欲しいと思いますが、
「うちの家にはお金がないから諦めなさい」
これだけはあまり言ってほしくないと個人的に思っています。
もちろん国公立医学部は倍率も高くレベルも東大レベルであることが多いです。
非常に難しいレベルになりますので安易に頑張れと言ってしまうのも無責任に感じるかもしれませんが、何も知らない子供の可能性に蓋をしてしまうのももったいないことかなと私は思います。
まずは、各選択肢に対して、どの程度の費用がかかるのかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
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