これからの時期は布団のダニやカビに悩まされますね。
少し調べるとわかりますが、ダニに対して布団の天日干しはあまり効果がありません。
そこで今回は、一般的な家庭でできるコスパの良いダニ対処法について解説します。
ダニ退治の結論:
布団乾燥機で”生きたダニ”を退治し、掃除機で”死んだダニ”を除去する
ダニの特徴
ダニについて調べると、以下のような特徴があるようです。
コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニは、温度20~30℃(最適25~28℃)、湿度60%以上(最適60~80%)でよく繁殖します。高温には弱く、50℃では30分以内に死滅します。また、湿度50%以下では繁殖できません。
愛知県衛生研究所HPより
ダニが繁殖してしまった場合にはダニを駆除するだけでは不十分であり、死骸や特に糞を除去することが必要です。
ダニには他にも「湿度60%で1日に1匹1個の卵を産む」「冷凍しても、解凍したら生き返る」などの特徴があると言われており、なかなか厄介な存在ですね。
対策としては、以下のようになりそうです。
・予防:エアコンの除湿でダニの繁殖を防ぐ
・対処:高温で生きたダニを死滅させ、死骸・糞を除去する
一般的なダニ退治法はあまり効果がない
ほとんどのご家庭では天日干しでダニに対処されていますが、実は天日干しはダニの退治にあまり効果が期待できないそうです。
考察1) 天日干しの効果は△
上記の通り、50℃以上の高温でダニは死滅するので天日干しでも効果がありそうですが、実際にはあまり効果が期待できないそうです。
理由は、天日干しで高温になるのは布団の表面だけであり、裏面はそれほど高温にならないためです。また、表面の高温箇所から裏面のほうにダニは移動するので、ダニの退治という観点ではあまり意味がないそうです。
考察2) 掃除機では”生きたダニ”を吸い取れない
掃除機によってダニを吸い取るという方法もありますが、掃除機のパワーでも生きたダニは耐えることができるそうです。掃除機を活用するのは高温で生きたダニを退治した後ということになりそうですね。
考察3) レイコップでもダニの除去はできない
これは意外に思われるかもしれませんが、レイコップの公式サイトにもダニ退治の効果については以下のように記載があります。
ふとん掃除しながら、ふとんの表面付近のダニを死滅させることができます。
レイコップHP:https://www.raycop.co.jp/product/pro
※成虫ダニ約30匹が存在する寝具に、製品の温風の吹き出し口を3秒以上密着させ動作させた場合。
ふとんのダニが繁殖しにくい環境をつくります。
つまり、レイコップではふとんの表面については効果が実証されているものの、布団の内部までは効果が期待できず、「ダニが繁殖しにくい環境をつくる」までの機能のようです。 ダニを除去するというよりは、除菌という観点で効果が期待できる製品のようですね!
ダニ退治の結論
冒頭に記載したように、「布団乾燥機で60度以上の高音で死滅させてから、掃除機で除去する」がコスパの良い結論になります。
もちろん、市販の布団乾燥機では100%死滅とまではいかないものの、1日2回行ったり、梅雨時期に窓を開けずに除湿を心がけるなどで繁殖を抑えることは十分可能です。
個人的に愛用している、アイリスオーヤマのノズルタイプの布団乾燥機がおすすめです。布団2つを同時に温めることができ、本体も軽いため使い勝手が良いです。
コメント